再会記念講演会 開催レポート
REPORT
2023年5月23日に、「わが街健康プロジェクト。」再会記念講演会と題し、約3年振りとなる対面式の講演会を倉敷市民会館で開催しました。今回は通常とは異なり、健やかブースなどは設置せず講演会のみで行いました。
演題は「コロナ禍を経て考えるこれからのけんしん」で、倉敷成人病健診センター 健診診療部門 婦人科 部長 斧澤 克乃 先生がご登壇されました。
講演では斧澤先生より「コロナ禍で不要不急の外出を控えるようになりました。コロナが発生した翌年の2020年には、5がん検診受診率が27.4%減り、がんと診断された人は9.2%減ったそうです。がん検診の受診控えの影響と考えられ、受診や治療が遅れたことで、今後は進行がんや死亡率の増加が懸念されています。日本はがん大国、1981年以降死因の第1位はがんで、9人に1人が乳がんにかかるといわれています。がんの早期発見にはがん検診が有効ですが、日本は先進国の中でがん検診の受診率が最低であり、さらに岡山県に注目すると、全国平均と比べて若い世代の子宮がん検診の受診率が特に低いこともわかりました。生涯でがんにかかる確率は男性65%、女性50%といわれていますが、がんは今や治る病気となってきており、早期なら95%が治るといわれています。早期発見には、定期的ながん検診や、乳がんのセルフチェックなどが有効であり、まわりの人にもがん検診を勧めてほしい」と話されました。
講演後は会場から「閉経後に気を付けた方が良いことはありますか」などの質問や「新たな健康習慣ということで、自分の考え方を変えて行きたい」などの感想をいただきました。