第19回講演会 開催レポート
REPORT
2018年5月25日、倉敷市民会館において第19回講演会を開催、237名のご参加をいただきました。ブロンズサポーター(講演会参加3回で認定)は289名、ゴールドサポーター(講演会通算6回参加、サポーターズミーティング2回参加で認定)は105名、プラチナサポーター(講演会通算6回参加、サポーターズミーティング通算4回参加、わが友ポイント30ポイント獲得で認定)は2名となりました。
今回は「ACP(事前ケア計画)」「医療機関との付き合い方」の2本立て。ご自身もサポーターとして継続参加されている公益財団法人岡山市ふれあい公社 地域包括支援課 地域包括支援センター総センター長 小野克美先生は、岡山市版ACP( アドバンス・ケア・プランニング)を紹介。家族構成が変化し家族と情報共有する機会が減少した昨今において「自分らしい最期」を迎えるためには、事前に自身の情報や想いを家族や医療・介護にかかわる方と共有すること、ノートに書くだけでなく対面で伝えることが重要である、とご自身の経験をまじえ述べられました。また、計画は何度でも変更可能と伝え、自分らしい最期を迎えられるよう「元気なうちから終末期について考えていきましょう」と呼びかけました。
倉敷中央病院 地域医療連携室 與田睦子さんは、当プロジェクトが企画された背景にある2025年問題についてふれたのち、地域医療機関の役割分担やかかりつけ医の必要性、医療と介護の連携、セカンドオピニオンについて解説。知っておきたい知識を「医療機関と上手に付き合うコツ」として紹介しました。
アンケートには「(終末期について考えることを)先延ばししていたが事前準備しておく大切さを実感できたため、次回以降もまた参加したい」と満足度の高さがうかがえる声がありました。他方、会場からあがった「診療所ではセカンドオピニオンを頼みにくい」との意見に「同感」とする意見もありました。医師・看護師(非正規雇用が多い)事務の三者の診療所が多く、医療ソーシャルワーカーのような第三者的に相談できるスタッフがいないことによる困難があることも見えました。
サポーターの「声」(アンケートから)
実践していること(講演会6回以上の参加者)
●大きな総合病院ばかりに頼らず、症状が安定したら地域のクリニックに通っています。
●病院でもらった健康日誌を月1回出してアドバイスをもらっています。
実践してよかったこと(講演会6回以上の参加者)
●いざという時も安心して相談でき、その後の判断もできます。
●生活習慣についてアドバイスをもらっている。病気以外でもアドバイスをくれます。
新規参加者の声
●実際に医療・介護等の診療、運営に携わられている方々がご講演いただくので大変具体的で現実味のある情報が多く、有意義と考えます。実例も加えて下さるので学び多いと思いました。
●まだ自分は良いだろうという気持ちがありました。今、75歳です。来るであろう最期の時のことを家族には早くから伝えておくにこしたことはないと思いました。
事務局スタッフの「声」
「わが街健康プロジェクト。」には共催医療機関として関わらせていただいています。
毎回、多くの参加者の皆さまや、スタッフと楽しく活動しています。私は、倉敷の街が大好き!「わが街健康プロジェクト。」を通して、医療機関のことを知っていただき、周りの方に広めていただいて、住みよい倉敷になるような活動は、大げさに言いますと、みんなで街作りをしていることで、少々誇らしく思っています。今年はプラチナサポーターも誕生し、ますます活発な活動ができるのではないでしょうか。骨折・がん・認知症などの病気。終の棲家をどこにするか。直面する問題は多いですが、皆さまと一緒に考え自分らしく生活できる街になるようこれからも楽しく続けたいと思っています。
倉敷成人病センター
私は、今回初めて健やかブーススタッフとして参加させていただきました。体脂肪率の計測を担当しましたが、参加者の方から、「去年より良くなったわ」「家でも計ってるよ。まだ、目標の数値になってない」等とお声がけいただき、健康に対する意識の高さが感じられました。講演会では、医師からの専門的なお話があり、「わが街健康プロジェクト。」のレベルの高さが伺えました。 また、講演会後のブロンズ、ゴールドサポーター認定式に立ち会い、この認定制度が、継続して参加するというモチベーションアップにも繋がっていると思いました。今後も回を重ね、ますます地域の住民の皆さんの健康の維持、増進に貢献できるものになって欲しいと思います。
水島中央病院(健やかブース)