2025年秋講演会 開催レポート

REPORT

2025年11月18日、倉敷市民会館にて「わが街健康プロジェクト。2025年秋講演会」が開催され、
119名の方にご参加いただきました。

第1部では、川崎医科大学附属病院 呼吸器内科 部長(教授) 小賀 徹 先生が「学ぼう!高齢化社会における誤嚥性肺炎のリスクと予防と治療」と題してご講演されました。誤嚥性肺炎は風邪や一般的な肺炎(市中肺炎)と異なり、『誤嚥(=誤って唾液や飲食物などが気管へ入ること)のリスクがある宿主(ヒト)に生じる肺炎』であり、市中肺炎より再発や死亡リスクが高い病気であることを解説されました。また、具体的な診断・治療・予防方法についても触れられ、医療スタッフだけでなく、家族も含めた周りの方のサポートが重要であることを話されました。

 

第2部では、倉敷紀念病院 言語聴覚士 石川 愛央衣 先生が「誤嚥性肺炎を予防するための健康づくり」をテーマに登壇され、誤嚥性肺炎と関係の深い「嚥下:食べ物や唾液などを飲み込むこと」、「誤嚥:食べ物などが気管にはいってしまうこと」について、具体的に飲み込みにくい食品や、飲み込みやすい食品、飲み込むための工夫などを示しながら説明されました。また、肺炎予防のための体操も紹介していただき、家に帰って実施できるよう、会場の参加者と一緒に体操を行いました。

講演後の質疑応答では、活発な質問が飛び交い、参加者の方の関心の高さがうかがえました。