第7回講演会 開催レポート

REPORT

2015年5月19日、倉敷市民会館において「わが街健康プロジェクト。」第7回講演会を開催、164名のご参加をいただきました。講演会参加3回で認定されるブロンズサポーターは11名誕生、累計183名となりました。

今回は「磯野家(サザエさん)の秘密と訪問診療?!」と題して医療法人福寿会(藤戸クリニック) 理事長 秋山 正史 先生に、「住み慣れた自宅で過ごしませんか?~訪問看護が支える生活~」と題して天和会訪問看護ステーション(松田病院)訪問看護師 馬場 千鶴 先生に、それぞれご講演いただきました。講演前に設けている健やかブースは、今回も皆さん積極的にご利用いただきました。72名の方がご自身の健康チェックや相談コーナーの活用、脳トレなどで過ごされ、ご好評いただきました。講演会場を使って行ったリハビリ体操では複数人で行うストレッチも取り入れ、隣の席の方とにこやかに取り組まれる姿がありました。

秋山先生のお話では、戦後の死因の変化や平均寿命の変遷がわかるデータを提示された上で、寿命が延びたことにより寝たきりの方の数も増えていることを示されました。また、亡くなる場所について、1951年最多だった自宅(82.5%)は2009年には12.4%に減少、病院が78.4%と増加していると現状を説明されました。厚生労働省が今後、在宅医療や介護を推進していることを紹介し、「在宅医療を希望される場合はかかりつけ医や病院の主治医に相談してください」と会場に呼びかけられました。

馬場先生は、訪問看護について、医療保険と介護保険での利用ができること等を説明され、健康状態の観察や助言、日常生活の看護等、訪問看護で実施できることを紹介されました。また、「看取りについては元気なうちに考えておくことが重要」とお話しいただきました。倉敷市内の各地区に訪問看護ステーションがあることも示してくださり、サポーターの皆さんは、ご自身・ご家族の今後の選択について考える機会となったようです。

アンケートでは、在宅で看取られたご家族・ご友人のことを振り返られたり、在宅医療や訪問介護を選んだ際の家族の負担を心配されたりとさまざまでした。「安心して自宅で訪問診療・訪問看護・介護が受けられるよう、色々なチームを組んでケアが受けられるといいと思います」と希望を書いてくださった方もおられました。要望の多かったテーマでもあり、今後も取り上げていく予定です。